Cherish Plant

観葉植物を元気に育てる上で、植え替えは欠かせないお手入れです。そして、植え替えの成否を大きく左右するのが、土選び。

「観葉植物用の土」と一口に言っても、様々な種類があり、配合比率も異なります。
この記事では、観葉植物の種類や状態に合わせた、最適な土の配合比率を見つけるためのヒントをご紹介します。

なぜ植え替えに最適な土が必要なの？

観葉植物は、生育と共に根を張り、土の中の養分を吸収していきます。
鉢の中は限られた空間ですので、長期間同じ土を使っていると、以下のような問題が生じます。

養分不足

根詰まり

排水性の低下

通気性の悪化

病害虫の発生

これらの問題を解決し、観葉植物が健康に成長するためには、定期的な植え替えと、植物に合った土を使うことが重要です。

基本となる土の種類

観葉植物の植え替えに使われる主な土の種類は以下の通りです。

赤玉土: 保水性、排水性、通気性のバランスが良い基本の土。

鹿沼土: 排水性と通気性に優れ、根腐れ防止に効果的。

ピートモス: 保水性と保肥力に優れ、土を柔らかくする。

バーミキュライト: 保水性、通気性、保肥力があり、軽量で清潔。

腐葉土: 有機質で、保水性、保肥力、通気性を高める。

軽石: 排水性を高め、根腐れを防止する。

ヤシガラ: 保水性、通気性、排水性のバランスが良い。

観葉植物別おすすめの土配合レシピ

観葉植物の種類によって、好む土の性質が異なります。
ここでは、代表的な観葉植物のおすすめの土配合レシピをご紹介します。

一般的な観葉植物(例：モンステラ、パキラ、ガジュマルなど)

赤玉土：6

腐葉土：3

鹿沼土または軽石：1

水はけと保水性のバランスが取れた配合です。

多肉植物・サボテン(例：エケベリア、ハオルチア、サボテンなど)

赤玉土：3

鹿沼土：3

軽石：3

バーミキュライト：1

排水性を重視した配合です。

ヤシ類(例：ヤシ、アレカヤシなど)

赤玉土: 5.5～6.5

腐葉土: 2.5

鹿沼土: 1～2

バーミキュライト: 1～2

やや水持ちが良い配合です。

着生植物(例: アンスリウム、ディスキディア)

バーク: 5

水苔: 3

軽石: 2

土選びのコツ

水はけの良さ: 根腐れを防ぐために重要です。

通気性の良さ: 根が呼吸するために重要です。

保水性: 水切れを防ぐために重要です。

保肥力: 養分を蓄える力も大切です。

清潔さ: 病害虫の発生を防ぐために、清潔な土を選びましょう。

市販の観葉植物用土も便利

自分で配合するのが難しい場合は、市販の観葉植物用土を利用するのも良いでしょう。
ただし、市販の土も種類が豊富なので、育てている観葉植物の種類に合ったものを選ぶことが大切です。

楽天市場 などで様々な種類の土が販売されています。

植え替えの手順

植え替えは、観葉植物にとって少し負担のかかる作業です。以下の手順で、丁寧に行いましょう。

1. 準備: 新しい鉢、新しい土、スコップ、ハサミ、手袋などを用意します。


2. 鉢から出す: 観葉植物を鉢から優しく取り出します。根が張っていて取り出しにくい場合は、鉢の縁を叩いたり、スコップで根を切らないように注意しながら少しずつ剥がしたりします。


3. 根の整理: 根についた古い土を優しく落とします。黒ずんでいたり、ブヨブヨしている根は、清潔なハサミで切り落とします。根詰まりを起こしている場合は、根をほぐします。


4. 植え付け: 新しい鉢に、底石（軽石など）を敷き、新しい土を少し入れます。その上に観葉植物を置き、周りに土を入れていきます。


5. 水やり: 植え付け後、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水やりをします。

植え替え後のケア

植え替え直後は、観葉植物がデリケートな状態です。以下の点に注意して、様子を見ましょう。

直射日光を避ける: しばらくは、明るい日陰で管理します。

水やりを控える: 土が乾き気味になってから水やりをします。（根腐れを防ぐため）

肥料を与えない: 植え替え後1ヶ月程度は、肥料を与えないようにします。

トラブルシューティング

植え替えは、時に失敗することもあります。よくあるトラブルと、その対処法を知っておきましょう。

根腐れ: 水やりすぎが原因です。水はけの良い土を選び、土が乾いてから水やりをしましょう。

葉が落ちる: 植え替えによるストレス、日照不足、水不足などが考えられます。環境を見直してみましょう。

成長が止まる: 根詰まり、養分不足などが考えられます。植え替え時期を見直したり、肥料を与えたりしてみましょう。

まとめ

観葉植物の植え替えは、少し手間がかかりますが、植物を健康に育てるための大切な作業です。
この記事を参考に、あなたの観葉植物に合った土を見つけ、正しい手順で植え替えを行い、元気な姿を長く楽しみましょう。